biography
バイオグラフィー

Mario Cesar Y.
Mario Cesar Y.は、スペイン人と日本人の血を引くバイオリン製作者で、その作品は精巧な職人技と豊かな音色が特徴です。ブラジル サンパウロ州の南海岸にあるイグアペという小さな町で育ち、幼少期から音楽と深く関わりがありました。地元の教会でバイオリンを学び、その響きに魅了され弦楽器に対する探究心をは育みました。
名門サンパウロ演劇音楽院に進学した後は、偉大な音楽家である Antonio Torchia 氏や指揮・理論の第一人者 Francesco Pezzella 氏のもとで研鑽を積み、音楽的な感性を磨くとともに、高度なバイオリン演奏技術を身につけました。その頃、弦楽器制作の世界に強くひかれた彼は、サンパウロで名高い弦楽器職人 Sávio Cruz 氏の工房を頻繁に訪れました。そこで彼は、初めて楽器の修理や製作の現場に触れ、職人の技術を間近で学ぶ貴重な経験を重ねました。
日本へ渡った後、彼の弦楽器製作への情熱はさらに深まり、東京の国立音楽院で本格的なバイオリン製作の技術を学びました。ドイツやイタリアで研修を受けた名匠たちの指導のもと、バイオリン、ビオラ、チェロの製作に関する高度な知識と技術を習得。さらに、伝統的なアルコールニスとオイルニスの技法、木材に繊細な彫刻を施すインレイ技法など、独自の美学を追求する技術を磨きました。
彼の楽器は、厳選されたトーンウッドを用い、響板や裏板の厚み調整を徹底的に計算することで、音響のバランスと響きを最適化しています。伝統的な製作技法を守りながらも、演奏者の要求に応じた微細なカスタマイズを施し、音の深みやレスポンス向上の実現を目指します。
Mario Cesar Y. は、楽器の持つ芸術性と機能性を最大限に引き出し、演奏者が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、一つひとつの作品に情熱を注いでいます。彼にとってバイオリンは、単なる楽器ではなく、音楽家と共に成長し続ける芸術作品です。
