私のバイオリン製作者への旅 - 完璧な刃の誕生
- Mario Cesar Y.

- 2025年3月15日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年6月7日

前回の投稿では、バイオリン製作のための特別なナイフを作り始めた話をしました。鋼を選び、形を整え、試行錯誤を重ねながら、自分の理想の刃を追い求めました。道のりは決して容易ではありませんでしたが、ついにそのナイフが完成しました。
仕上げの工程 - 研ぎ澄まされた鋭さ
仕上げの工程では、細部にまでこだわりました。刃の研ぎ作業は、ただ鋭くするだけではなく、耐久性や用途に合わせた最適な仕上げが求められます。まずは荒砥石で大まかな形を整え、中砥石でさらに滑らかに。そして最終仕上げのために、超仕上げ砥石で刃を鏡面のように磨き上げました。
研ぎの際に最も神経を使ったのは、刃の角度調整です。刃の角度が鋭すぎると耐久性が失われ、鈍すぎると切れ味が悪くなる。その微妙なバランスを見極めるために、何度も試行錯誤を繰り返しました。そして、ついに理想の角度と研ぎ上げが完成した瞬間、刃が光を受けて美しく輝きました。
実践テスト - 刃が生きる瞬間
仕上がったナイフの性能を確かめるために、まずは柔らかい木材から試しました。刃を当てると、まるでバターを切るようにスムーズに入っていきます。次に堅木で試すと、わずかな抵抗を感じながらも、繊維を潰すことなく美しい削り屑が生まれました。まさに職人が求める理想の切れ味。
さらに細かい作業にも挑戦しました。バイオリンの魂とも言われる「F字孔」を削り出すためには、極めて精密なカットが求められます。このナイフの鋭さとコントロール性が試される場面でした。慎重に刃を進めると、狙ったライン通りに滑るように削れる。失敗が許されないこの作業を、一発で成功させたとき、私はこのナイフが本当に完成したことを確信しました。
道具は技術とともに生きる
しかし、道具が完成したからといって、それで終わりではありません。どんなに優れたナイフでも、それを使いこなせる技術がなければ意味がないのです。このナイフとともに、私自身の技術もさらに研ぎ澄ませなければなりません。
次回の投稿では、バイオリン製作の日々の中で、さらに奥深い作業や細部へのこだわりをご紹介します。目には見えない部分にこそ、職人の魂が宿るものです──。




